「無病息災」というのは理想ですが、生きている以上あり得ない幻想です。
病気は「悪」というイメージですが、角度を変えて見てみると体を改善する過程だといえます。
セキやクシャミや鼻水や下痢も体に異物をいれないように体を防御しています。
症状が苦しいから「病気」だ「悪」だと決めつけると免疫力というガードマンに気の毒なような気もします。
「痛み」は「動かすな、じっとしてろ」という脳からの指令。
とはいっても働かないと生きていけません。
「肩こり」「腰痛」で仕事休めたらほんとにいいのですけど。
無理しないと生きていけない資本主義社会。
現代は「一病息災」よりむしろ「多病息災」。
さまざまな不調をかかえて、それでも歯を食いしばって生きなければなりません。
歳をとればアチコチ悪くなるのは当たりまえ。
昔より20年、30年も寿命が延びた日本人。
車で言えば相当なオンボロ車。しかし新車に乗り換えることはできません。
あなたの車(カラダ)は大丈夫ですか。
いろんな不調を抱えてそれでも「元気」で。
「多病息災」で天命を生きぬく。
これが現実的な長寿の秘訣なのです。