あるご年配の施術家が近頃の施術院のホームページを見て嘆いています。
最近の施術院はホームページばかりチカラを注いでいると失望してらっしゃいます。
ホームーページは集客が目的ですから誇大広告、誇大表現はやむを得ないかもしれません。
確かに昨日、今日できた施術院が「クチコミナンバーワン」とか「地域ナンバーワン」とかいうのは不思議な話。
サロンや施術院は表現がある程度自由なので言ったもん勝ちです。
以下、誇大表現や販促手口を列記します。
●「治る」 「治療する」 「根本的に治す」 「どんな症状も◯回で完治させる」 「あきらめないで」・・・・・・根拠がない。
●「クチコミナンバーワン」 「地域ナンバーワン」 「90パーセントのリピート率」 「人気ナンバーワン」・・・・・根拠がない。
●経歴や資格がやたらダラダラ書いてある。・・・・・・俗にいうドヤ顔。
●お客さまとのツーショットの写真をやたら載せている・・・・・お客様のプライバシーもあるのでは?ほんとにお客様か不明。
●アンケート結果を載せる・・・・・アンケートを強要するところがあります。目の前で悪いことは書けないのでは?
●クチコミ投稿・・・・・ほとんどヤラセだと聞きます。クチコミは人から人への口伝え、文章になる時点で疑問。
●「隠れ家的な・・・」というフレーズ・・・・「隠れ家」だったらなぜ宣伝するのでしょうか?
●「医者も通う整体院・・・・」とフレーズ・・・・最近多いですね。どんな職業の人も疲労、肩こり、腰痛は共通。
●施術中、どこそこの骨がずれているとか言って不安にさせる。・・・・・何回通院すれば改善するか聞いてみては?
●健康器具、健康食品を勧める、・・・・・・あくまでも自己責任で購入してください。
●回数券を販売する・・・・・ひとりひとり施術効果は個人差があるので前もってチケットを販売するのは常識ではありえない。
●「3回は通院してください」・・・・・この場合も施術効果はひとりひとり違うので「何回」と指定するのは根拠がない。
●会員になって割引価格・・・・・・期限内で複数回通わせようとする手法。損か得かは自己判断で。
インターネットの普及で業界はとにかく宣伝ありきという風潮のようです。
とはいえホームページが当たり前のご時世なので書かれている内容で判断せざるえません。
ただ上記のことを排除すれば院名と診療時間、金額、施術メニューくらいしか載せられません。
インターネットがなかった時代はそれでよかったのです。
筆者はどうせなら病院のように広告内容を制限するべきだと思っています。
病院のホームページをご覧ください。誇大表現はできないので「ナンバーワン」とか「地域一番」とか「クチコミ一番」とかないはずです。
たとえその病院が実際に人気ナンバーワンでも「当病院は人気ナンバーワンです」なんて言いません。
以上、参考になれば幸いです。
誇大表現も頻繁に使われていれば常識化して当たり前になります。
もっとも消費者もバカではないので「あっ、このHP胡散臭い」とすぐ見抜く人も増えていますが。
しかし、しかしです、広告とは自画自賛が当然といえば当然なのです。