ネット上では相変わらず大げさなキャッチコピーが踊ってますね。
ここで一例を紹介しましょう。
●「◯◯市人気ナンバーワン、クチコミ一番◯◯院」●
何の根拠があって一番なんでしょうか?どういうリサーチをしているのでしょう。
要は言ったもの勝ちなんですよね。
同市内にクチコミ一番の店が数か所ある場合もあるようですが。
●「リピート率92%」●
パーセント、つまり率は分母があって分子があります。
この場合、分母って何?分子は何?
一週間でのリピート率?一年間でのリピート率?
要は適当であり、100パーセントと言わなければ法的にOK。
「99パーセント除菌」と同じですね。
「リピート率99.9パーセント」と言われると意味不明ですけど。
●「医者も通う〇〇院」●
これもよく見かけますね。
何が言いたいのでしょうか?
医師が通うからウチはすごいのだ、と言いたいのか?
医師も人間、あっちこっち痛いところはあるでしょう。
●「治らなけば全額払い戻します」●
このフレーズは現在はないかな?
私も改善がみられない場合、割引したりするときがありますが、お客様は「いやいやそれは困ります。」と言って割引を拒否されます。
それが普通でしょう。
おそらく「全額払い戻し」となると「ここはよっぽど自信があるのだな、ダメモトで行ってみるか」ってな感じになるのを狙っているのでしょう。
現実問題、きちんと施術してもらって「金は払わん!」というお客様はいないでしょう。
ちなみに整体以外の業界でも「満足しなければ全額払い戻します」なんてよくありますが、実情はかなり複雑な手続きなようで「もういいや」てな感じになるようです。
●「当院で体質改善しましょう」●
これもチラホラ見かけますね。
しかし「体質改善」は具体性はなく、曖昧な表現。
私も昔はよく使ったフレーズでしたが、今は使いません。
一般的に体質改善は生活習慣を変えることが基本で時間がかかります。
仮に体質改善したとしても証明するのは難しいでしょう。
「体質改善」を強調するのは長期間通ってもらうことを誘導するフレーズだと推察します。
ちなみに体質は「先天性体質」と「後天性体質」があり、「先天性体質」は生まれつきの体質であり変わりません。
●「◯◯専門」●
これもよくある手口。「腰痛専門」とか「肩こり専門」とかね。
ターゲットを絞る集客法。
整体屋のなかには、ある時期は「腰痛専門」ある時期は「肩こり専門」とか「あんたはいったい何が専門なん?」と突っ込みたくなるところもあります。
まあ、本来、施術家たるもの腰痛、肩こりは治せて当たり前。
言い換えれば、「水虫専門の皮膚科」とか「親しらず専門の歯医者」ということです。
ひとつの宣伝方法。
「腰痛専門」と言って「肩こり」も治せればそれはそれで好印象。
逆に腰痛専門と言って腰痛を治せなければ悪印象。
「腰痛専門」といっても、真実かハッタリかは不明。
●定番HP印象操作●
これはフレーズではないのですが、とにかく人がウジャウジャ掲載されているHP。
ありふれた例としては、お客さまらしき人とのピースやガッツポーズのツーショット写真をウジャウジャ、クチコミ投稿をウジャウジャ。
要はウチはこんなに人気があるのだアピール。
そして捏造も簡単。捏造写真を作る業者もあります。
何より、そんなに人気があるならHPはいらないでしょうと突っ込みたくなります。
以上数例ですが参考になれば幸いです。
整体屋や各種サロンは自由業であり、つまりサービス業であり広告表現はある程度自由ですので印象操作花盛り。
「治療します」とか「デトックス」とか禁止フレーズ、ビフォーアフターの写真禁止など禁止事項も増えてきました。
ということは現場でいろいろと消費者トラブルが起きているのでしょう。
私のようにバカ正直にやると稼げませんが、これからも「名も無く貧しく」やっていこうと考えます。
昔から内向的で目立つのが嫌いな私は整体屋に向いてないのでしょう。
しかしながら、年齢的に雇ってくれるところもなく、さりとて宣伝強化なんてこともできません。
「座して死を待つ」って感じでしょうか。
それも人生かな。
ではでは。